【レポート】MEETUP!SAGA 大好きな基山で暮らしタイ! ~アツアツ☆タイ料理編 ~ その1

佐賀県の最も東部に位置する基山町。博多から最速22分でアクセスでき都会の便利さと田舎ののんびりさ、どちらも楽しむことができる魅力にあふれた町なのです。子育て世代も多く、この人口減少社会においてここ4カ月連続で人口が増えているそう! 今基山町に、日本だけでなく世界から面白い人たちが集まり始めています。

『MEETUP!SAGA』の第一弾として“大好きな基山で暮らしタイ! ~アツアツ☆タイ料理編~”というイベントを開催しました。『MEETUP!SAGA』は、佐賀県庁と当法人・灯す屋が主催する移住交流イベントです。佐賀に移住を検討している人、佐賀に移住してきたばかりの人、佐賀にずっと暮らしている人をつなぐことを目的としています。今回は料理教室と懇談会の二部構成です!

第1部(料理教室) ゲストプロフィール



春園カノックワン さん(Haruzono Kanokwan) 写真左
基山町在住の“美人過ぎるタイ人”。タイ在住中に日本語を学び、大阪教育大学に見事合格。タイ語、英語、日本語を自由に話すことのできるトリリンガル。現在は国際交流イベントやタイ料理教室の講師、インバウンド旅行客の通訳などを仕事としている。愛称「ノックさん」。

中村 静佳 (なかむら しずか)さん 写真右
生まれも育ちも基山の根っからの基山人。とにかく明るいキャラクターで会う人会う人、皆を笑顔にする。現在は基山町内でボランティアで外国人に日本語を教えている。芯の強さとあふれ出る正義感から彼女のことを慕う者は多い。

【日本語きいまん】
https://www.spira.or.jp/japanese/

コーディネーター紹介




亀山博史(かめやま ひろし) さん 写真中央
平成13年に基山町に奉職。福岡県小郡市や経済産業省に出向し、生まれ育った基山町を内外の視点から観察。定住促進課の係長を拝命と同時に次々と人口増対策に取り組み、約20年間続いていた人口減少に歯止めをかけた。 基山町をこよなく愛し、地元消防団の本部長を歴任、現在は少年野球チームの監督を務め未来のこども達の育成に力を注いでいる。
【基山町役場】
https://www.town.kiyama.lg.jp/

西川彩菜 (にしかわ あやな)さん 写真右
さが地域っずサポーター(佐賀県庁の地域おこし協力隊)の基山町担当。出身は鹿児島県の徳之島で、高校卒業後に佐賀の大学へ。明るくきさくで元気なキャラクターのため、町のみんなに愛されている。
【さが地域っずサポーター】
https://www.facebook.com/sagachikizzusupporter/


タイ料理を作って食べて、仲良くなろう!

タイトルを見て、なぜ基山でタイ料理……? と思われましたね?! 今日のゲストの春園カノックワン さん(以下ノックさん)はタイの北部にあるパヤオ県出身。結婚を機に3年前に基山に移住されました。先輩移住者であるノックさんに故郷の料理を教わりながら、これから移住する人、最近移住してきた人たちと基山の人たちをつないで仲良くなろう! というわけです。寒い中たくさんの人たちにお集まりいただきました。

そしてノックさんなど基山に暮らす面白い人たちを優しくつないでいるキーパーソンが、もう一人のゲスト・中村静佳さん。中村さんは、生まれも育ちも基山。アメリカに3年住んでいたとき、言葉が通じずになかなか友だちができなかったという経験から『日本語きいまん』というボランティアによる日本語教室をされています。(お二人のことはこちらの記事から詳しく!)


まずは当法人・佐々木と佐賀県庁の地域おこし協力隊・西川さんから挨拶。「今日はたくさんの人たちとお話して仲良くなってください!」


生姜を片手に「私はタイ料理の先生ではないんだけど。(笑) 今日は楽しみましょう!」と笑顔が素敵な中村さん。


ノックさんから、基山産のパクチーの紹介。パクチーはセリ科の一年草。独特な風味に好き嫌いがわかれるかも!? 数年前から日本でもブームになっている食材です。葉だけでなく種も根も料理に使います。




今回作るのはカオマンガイ(お米を鶏の油で炒め、鶏のスープで炊き込んだご飯の上に、スライスしたゆで鶏をのせた料理)とヤムウンセン(春雨のサラダ)。ナンプラーやパクチーがあれば、他は見慣れた食材で作ることができます。


レシピも見ながら協力して作ります。集まったのは男女を問わず10代(小学生)~ 60代まで、皆さん初対面ですがすぐに打ち解けなごやかな空気が流れていました。


移住してきたばかりの人には、「いつから基山に住んでいるんですか?」「何がきっかけで基山にきたんですか?」と質問がとびかっていました。「農業がしたくて移住してきました。」「博多で仕事をしていて、通勤も楽だし自然があるところに住みたかったから。」など人によってさまざまですが、どの方のお話も興味深い! 生まれた時から基山に住んでいる人たちにとっては外からみた町の印象・魅力が新鮮に写ったかもしれません。



わいわい話しているうちに料理が完成!


お肉とパクチーを盛り付けてさあ、食べましょう! 


乾杯~~~!



元々タイ料理が好きな人も、はじめての人も大満足! 「25年前の米不足(1993年、記録的な冷夏で全国的に米が不足・タイ米やカリフォルニア産のお米が流通した)の時にもタイ料理を知っていたら楽しく乗り越えられたのに……。」というユニークな感想も出ていました。(笑)


ご飯の後は、本日の主催者である佐賀県庁の筒井さんから、県で行っている移住支援の取り組みについてお話を聞きました。佐賀県は移住した人・移住の相談を受けた人が3年で2.5倍に増加。首都圏や、福岡市での移住相談会やフェアを開催されています。福岡市の天神イムズでの「さがIJU女子相談会」は継続開催が決定。他にも随時情報が更新されるのでサガスマイルをチェックしてみてください!


続いて移住・定住の立役者である基山町役場・定住促進課係長の亀山さんから「基山の好きなところ」のお話。亀山さんは少年野球チームの監督をされていて、こども達の育成に力を注がれています。町内には少年野球3チーム、大人の草野球6チーム、ソフトボールはなんと40チーム(!)もあるそうです。なぜそれほどまでに野球が盛んなのでしょう……??

「理由はわからんですね。(笑)他のスポーツももちろん頑張っているけど、とにかく野球をみんなやっている。」とのこと。基山に住む子どもたちは自分の親からだけではなく、町に住む大人たちからも叱られ、たくさん褒めてもらう機会がある。そういった経験が大きくなってもその子を支えてくれるに違いありません。


ノックさん、中村さんからもあらためてお話を聞きました。基山にきて最初の一年、友達ができず寂しい思いをしていたノックさん。中村さんにはじめて出会った際に「友達になりましょう」と言われて、とてもうれしく心強かったそうです。基山町の人口は約1万7,000人で、そのうち約1%にあたる183人が海外の方。中村さんが講師を勤める『日本語きいまん』では語学学習に留まらず、生活のサポートも含めて何でも相談してもらえる関係性を作られています。

中村さんのお宅では大人数のホームパーティが開かれていて、中国、ベトナム、ジャマイカ……さまざまな国の料理が並び盛り上がっているそう! 

「わたしは基山にずっとずっと住み続けたい」というノックさんの言葉が響きました。



3月から夫婦で基山暮らしをスタートされる方と中村さん。筆者(有田町に移住予定)も「なんで有田にしたと? 今からでも基山に変更せんね!」と誘われました。(笑)


第一部の参加者からは

・移住したきたばかりで知り合いが誰もいなかったけど、思い切って参加してみてよかった!
・今日だけじゃなく今後も町のイベントに参加したい。
・町外に住んでいるが、基山のことを知れて好きになった!
・そして何よりタイ料理がおいしかった!
 

との声が聞かれました。

>>第2部の懇談会に続きます。