有田は個性があって面白い町です

Webデザイナー
長田陸さん(39)東京都出身
長田加奈恵さん(32)有田町出身

灯す屋のロゴの制作者でもある長田夫妻。
個性ある有田の町がお気に入りのようです。
  
-有田町への移住を決められたきっかけは?
(陸さん)東京で会社員をやっていました。福岡勤務になり、5年ほど福岡生活を送っていたところ、東京の本社に呼び戻されました。東京でサラリーマンをやるのは辛い、満員電車に長時間揺られて通勤することや生活コストの高さを考えたら、ここで会社員をやめるのもいいかもしれないと思い、フリーランスになって有田に移住することを決めました。
(加奈恵さん)私もいつかは地元の有田に戻ってきたいなと思っていました。福岡では子供が生まれたばかりで、見知らぬ土地で子育てしているのは辛かった。東京に戻っても子供を保育園に入れるのは難しいだろうし、そうすれば仕事もできないだろうし…。諸々考えた結果、このタイミングで移住するのがいいのかなと思いました。

-移住するまでの流れを教えてください
2年ほど前から、有田町で開催されている空き家見学ツアーに参加し、家を探し始めました。ツアーに参加することで、有田で色んな人とつながりができました。結局家は決まらなかったのですが、2019年4月から有田でアパートを借りて生活を始めました。春陽堂(灯す屋の拠点)のような空き家の相談窓口がなかったら、ここにたどり着くまでにめげていたと思います(笑)

-実際、移住してみてどうですか?
(加奈恵さん)今のところ不安はないです。私の場合は、在宅でできる仕事があったので。福岡では、在宅勤務だと孤独で辛かったのですが、有田に来たらそれがなくなりました。人に会う機会が増えました。家族もいますし、町の人とも距離感が近い。みんな個性があって面白い。
(陸さん)社交的になりましたね。お店に行けば、お店の人とすぐ仲良くなります。有田では人と人が積極的につながって情報交換しています。都会では経験できないことですね。

-有田の魅力は?
古い町並みですね。それと有田は面白い人が多い!

-移住して苦労していることは?
(加奈恵さん)住む家が見つからないことです。今はアパートに住んでいますが、一軒家に引っ越したいです。有田にはたくさん空き家があるのに、なかなか表に出てこない。
あと子育て支援センターのような、就学前の子供を持つお母さんが集まる場所があればいいですね。
(陸さん)僕はタイ料理がないのが辛いかな(笑)

-これからやってみたいこと、挑戦したいことは?
(陸さん)お店で物を売ってみたいです。店舗兼事務所を開きたいです。
(加奈恵さん)おじいちゃん・おばあちゃんがやっているお店、飴屋さんとか駄菓子屋さんとかを引き継いで、継続させるような仕事がやりたいです。

-有田がどんな町になったらいいでしょう?
短期的な開発ではなく、きちんとした美学を持った人が都市計画をして、持続可能な町になったらいいなと思います。地方が画一化されていく中で、伝統や文化を残して、個性のある町でい続けてほしいです。そして、何かをやりたい人がチャレンジできる町がいいですね。

-有田への移住を検討されている方へのメッセージやアドバイスを
有田の生活は楽しいです!とりあえず一回遊びに来て、町の人とたくさん話してみてください。私たちもお相手します(笑)